電気の安全・安定供給 流通設備~ライフラインを守る~ |
北海道を縦横に走る約8,000kmの送電線と約68,000kmもの配電線。そして電気を適切な電圧に調整する約370の変電所。ライフラインである電気をお客さまに確実にお届けするため、これらの流通設備の保守・点検にしっかりと取り組んでいます。
巡視・点検
送電線や配電線、変電所などの流通設備やその周辺の状況に異常がないかを確認するため、徒歩やヘリコプターなどで定期的に巡視・点検を行っています。
送電線や配電線の場合は、高所や山岳地での作業や、暴風雨や大雪など悪天候のもとでの作業もあり、常に危険と隣り合わせのため、安全確保を最優先に作業を進めています。
変電所の巡視・点検時には、五感をフルに使い、機器をチェックしています。
ヘリコプターからの送電線巡視
変電設備の動作試験
【関連リンク】
エネルギー情報サイト「Concent」に、送電設備点検に携わる当社社員が紹介されています。
別のウィンドウで開きます。エネメン!~北海道電力株式会社入社3年目・大内一希さんの1日に密着!(Concent編集委員会)
自然災害などあらゆる事態に備えた対応力強化
台風や地震、暴風雪などの大規模な自然災害など、あらゆる事態を想定した実践的な訓練により、非常時の対応力の維持・向上を図っています。
万一、災害が発生し停電した場合には、一刻も早く復旧できるよう総力をあげて取り組んでいます。
送電設備復旧訓練
変電設備復旧訓練
倒木による被害設備の復旧作業
雪との闘い
冬の北海道において、電力の安定供給を脅かすのが「雪」。
鉄塔や電柱などに積もった雪の塊が落下して電線に直撃すると、電線が大きく揺れ動いて他の電線などに触れ、停電することがあります。これを防ぐため、積もった雪をスコップで落とす「冠雪落とし」を行います。雪深い山中では、雪上車やストー(スキー)などを使って現場まで向かい、鉄塔などに昇って作業します。
極寒での過酷な作業ですが、電気を安定してお届けするため、冠雪落としは欠かせません。
雪上車で冠雪している鉄塔の近くまで移動
木が茂った山間部などは、ストー(スキー)を使って現場に向かう
鉄塔の冠雪落とし
動画「電気を安定してお届けするために~電柱への冠雪による停電を防ぐ~」
北海道電力ネットワーク公式YouTubeチャンネルに移動します。
※YouTube側のサーバー状況やお使いの環境によっては、視聴いただけない場合がございます。
技術の継承
ベテラン層の多くが退職を迎えるなど世代交代が急速に進む中、若手社員へ早期育成や確実な技術継承に取り組んでいます。
滝川市にある「滝川テクニカルセンター」において、変電所、鉄塔、電柱などの模擬施設を用いた作業の訓練など、実技を主体とした教育・訓練を行うとともに、現場での数多くの業務経験により、流通設備を担う技術部門のスペシャリストを養成しています。
送電鉄塔の昇降訓練
送電鉄塔への接地(アース)付外し訓練
ホットスティック(感電せずに、安全に作業するための道具)を用いた訓練
配電工事をささえる人々
安定的に電気を送り届けるためのインフラを守り、皆さまの暮らしを支える「配電工」についてご紹介しています。