企業・IR情報 生物多様性保全への取り組み |
生物多様性の保全に向けた世界や国内の動き
世界で多くの生物が絶滅しその多様性が地球規模で急速に失われつつあることは、地球温暖化と同様に深刻な問題です。そこで、2010年に愛知県で開催された生物多様性条約締約国会議(COP10)では、生物多様性の保全と持続可能な利用に向けた世界的な取り組みとして「戦略計画2011-2020(愛知目標)」が設定されました。また、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の中でも、生物多様性の保全はその根底を占めており危機意識は世界で共有されつつあります。
日本国内でも以下のようなさまざまなネットワークやプロジェクトが保全活動の輪を広げています。
【北海道電力も参画しています】
- 経団連生物多様性宣言(2009年 日本経済団体連合会)
- 電気事業における生物多様性行動指針(2010年 電気事業連合会)
北海道電力および北海道電力ネットワークの取り組み事例
北海道電力および北海道電力ネットワークは、「地域の持続的発展なくしてほくでんグループの発展は無い」との認識のもと、雄大な土地と多様な野生生物に恵まれた北海道の自然と共生する事業運営に努めてきました。
これからも、新たな電力設備の建設時には環境影響予測やモニタリングに基づき環境保全対策を適切に施したり、既設電力設備が原因となる生態系への影響を軽減する対策設備を開発する等、生物多様性の保全に配慮しながら電力の安定供給責任を果たしてまいります。
水力発電所周辺の生態系保全
支笏洞爺国立公園に隣接する京極発電所(純揚水式水力)の建設工事では、北海道最古の山地湿原である京極湿原の生態系を保全するため、工事区域の調整や動植物の保全など多面的な対策を施し、その影響を最大限回避できたことが評価され、(公社)土木学会の「平成29年度土木学会環境賞」を受賞しました。
京極湿原
京極発電所の上部調整池と周辺環境
(右奥は羊蹄山)
現地で採取した種から育てた苗を植栽
建設廃材等を利用した小型哺乳類の棲み家(エコスタック)を利用するエゾリス
送配電設備による鳥類感電事故の防止
関係官庁や専門家と協力して、生物が電線を視認し衝突を回避できるような「標示管」や、感電のおそれがある場所に近づかないようにする「バードチェッカー」、感電しない場所へ誘導する「止まり木」など、貴重な鳥類の感電事故を防止する対策装置を検討し、送電鉄塔などに設置しています。
黄色の標示管を設置した電線の脇を飛ぶタンチョウ
「止まり木」を選んで羽を休めるシマフクロウ
「バードチェッカー」の設置
専門家と協力し、対策装置を検討
水力発電所リプレース工事における生態系保全
工事に伴う希少生物への影響を考慮し、専門家等のアドバイスを得ながら工事方法について検討しています。放水停止時期を生物への影響が小さい時期に変更したり、停止期間を最大限短縮するとともに、工事中においても、希少生物の調査と監視を地域の方と共に適切に行い、生態系の保全に努めています。
生物調査の様子
確認されたヤマメとカワシンジュカイ(確認後、放流しています)
森林再生への取り組み
ほくでんグループは、これまで環境保全を目的に「木を植える」ことを積極的に行い、全道130カ所200万本を超える植樹を行ってきました。2021年に北海道と「企業の森林づくり」協定を締結し、現在は木を植えるだけでなく、その先にある「水源涵養機能の回復」「生物多様性の保全」「CO2の削減」「林業後継者の人材育成」「アイヌ文化の振興」についても考慮しながら、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいます。
植樹する樹種は、北海道の林業の明日を担う人材育成支援の観点から、北海道初の林業専修学校として開校した「道立北の森づくり専門学院」の学生に選定いただくとともに、森林再生に適した植栽方法などについても提案をいただきました。
また、植樹場所を、「ほくでん北森(きたもり)カレッジ共創の森」と命名し、ほくでんグループと同校の「共働」により、新たな森を「創生」していく活動としています。
植樹の様子
- 2022年度の取り組み実績
- 2021年度の取り組み実績
- 2020年度の取り組み実績
- 2019年度の取り組み実績
- 2018年度の取り組み実績
- 2017年度の取り組み実績
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- 2013年度の取り組み実績
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- 別のウィンドウで開きます。Webで学ぶ「エネルギーアイランド」
- 科学であそぼ「おもしろ実験室」
- 原子力PRセンター「とまりん館」
- 苫東厚真発電所「ほくでん火力なるほど館」
- 石狩湾新港発電所 施設見学のご案内