信号処理を行うために放射線モニタ毎に設けられたカードであり、主に以下の機能を有している。
- 検出器への高圧電源の印加
- 検出器信号の入力/演算処理
- 演算結果の指示、外部出力
- 警報出力
日付 | 号機 | 内容 |
---|---|---|
1日 | 3 | |
17日 | - |
事象の概要
平成28年10月3日(月)午前11時00分頃、放射線管理システムにて3号機排気筒モニタ(A系)の10分間平均値(以下、「モニタ指示値」という。)を確認したところ、平成28年10月1日(土)午前1時50分に、モニタ指示値がそれまでの420~430cpm程度から454cpmに上昇し、以降、モニタ指示値が漸減しましたが上昇前のモニタ指示値までは戻っていないことが判明しました。
モニタ指示値の上昇原因を調査するため、北海道原子力環境センター(以下、「環境センター」という。)に連絡し、平成28年10月3日(月)午後5時20分より、テレメータの伝送を停止し、排気筒モニタの調査を行うこととしました。
その後、10月4日(火)の復旧作業により、翌日5日(水)午後7時40分より環境センターへのテレメータ伝送を開始しました。
原因と対策
モニタ指示値の上昇原因が放射性物質の放出等による影響ではないことから、3号機排気筒モニタ(A系)について調査を行った結果、1次系制御監視盤(放射線監視設備信号処理部)内の信号処理カード※から検出器に印加している高圧電源の電圧値が設定値よりも高めにずれたことで、モニタ指示値の上昇に至ったものと判断しました。
このことから、信号処理カードを予備品に交換しました。
(参考)発電所からのデータ伝送について
泊発電所では、モニタリングステーションやモニタリングポストでの環境放射線や排気筒モニタなどのデータをリアルタイムで環境センターに伝送しています。
さらに、これらのデータは、環境センターから岩宇4町村などへ伝送され公開されているほか、北海道および当社のホームページでも公開しています。
事象の概要
平成28年10月17日(月)午前3時00分に泊発電所から北海道原子力環境センター(以下、「環境センター」という。)へ伝送している全てのデータの伝送不良(欠測)が発生しました。
状況を確認したところ、環境センターへのテレメータ送信は未送信となっていましたが、発電所内でのデータ収集については問題なく実施され、測定データに異常がないことを確認しました。
また、全てのデータが何らかの影響で伝送不良になっていることから、同日午前9時30分に「調整中」としました。
その後、10月19日(水)の復旧作業により、同日午後10時10分より環境センターへのテレメータ伝送を開始しました。
原因と対策
発電所内で収集されたデータは、10分毎にテレメータ送信局を経由し、環境センターへ伝送しています。
調査の結果、テレメータ送信局のうち、環境センター向けに伝送を行っているデータ送信装置の通信用モジュール※に不具合が発生していることが認められたことから、本機器の不具合により環境センターへのデータが伝送できず、伝送不良となったものと判明しました。
このことから、データ送信装置の通信用モジュールを予備品に交換しました。
※通信用モジュール
データ送信装置で収集した発電所内外の各測定データを環境センター向けの伝送規格に変換し伝送する機器。
(参考)発電所からのデータ伝送について
泊発電所では、モニタリングステーションやモニタリングポストでの環境放射線などのデータをリアルタイムで環境センターに伝送しています。
さらに、これらのデータは、環境センターから岩宇4町村などへ伝送され公開されているほか、北海道および当社のホームページでも公開しています。